中学校時代

「なぜ」「どうして」を投げかけられる障害

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発達障害の人たちは、一見してわかりにくい障害を抱えていることが、
本人たちをより辛くさせています。

普通そうである外見から、「普通にできる」と思われて、
普通に振る舞うことを求められるのです。

数多く行った、発達障害の専門医の研修では、
「目が見えない人に『なぜ目が見えないの?見えて!見えるようになって!』とはけっして言わないのに
発達障害の人には『なぜできないの?できて!できるようになって!』と平気で言う。
あたかも努力次第でどうにかなるはずだというのは【間違い】なんだと、
周囲が悟らなければならない。
改めなければならないのは、本人ではなく周囲である」
ということを、繰り返し伝えてくれます。
それを、発達障害児の親である自分に何度でも思い出させたくて、
たとえ同じ内容の研修だとわかっていても、何度でも参加するのです。

どうしてテキパキできないの?
どうして挨拶しないの?
どうして空気読まないの?

視覚障害者が、見えるようにはならないことを前提に、
見えない中でどのように生きていくかを考えるのと同様に、
発達障害児は、できるようにはならないかもしれない前提で、
できない中でどのように生きていくかが、テーマだと思います。

それでも、生活の中では、コウについつい小言を言ってしまいそうになります。
良い生活習慣を身につけてほしい親の思いと、
「改めなければならないのは、できて当たり前という価値観を持つ自分なのではないか」という疑問との葛藤が、日々なのです。

少しずつでも、発達障害も「障害」と認識される世の中になってきているのだろうと思いますが、
社会で自分の身のまわりにいる、微細な発達障害を持つ人にも、心を配れるように努めたいと思います。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。