小学校時代

発達障害児のお弁当箱

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コウもアサキも、お弁当を持たせる機会が多い小学生時代を過ごしました。
学校行事の遠足などだけではなく、夏休みや冬休みのほとんどの日々、朝から晩まで児童会館(コウは午後からデイサービスに移動)で過ごしていたので、年間のお弁当率は高いのです。
給食のありがたさは骨身にしみます。

小学3年生のスキー学習の時のことです。
この頃まで、コウは普通学級にいました。
お昼はバスの中で膝の上にお弁当を広げて食べることになっていました。
持たせたお弁当は、小ぶりのおにぎり2つと、おかずやフルーツの入ったお弁当箱。
保育園時代からロック式のお弁当箱を使っていて、何の心配もなく持たせたのですが、
これが開けられなかったようで、おにぎりだけ食べて、お弁当箱は手つかずのまま持ち帰りました。
温かいものは何も入れていませんでした。
標高340mのスキーゲレンデで、空気が薄く、気圧が低くなり、真空状態になったのか…?
それにしても、周りのお友達や先生に一言、お弁当が開けられないことを打ち明けることができたら、
きっと誰かがどうにか開けてくれたことと思います。
楽しみなお昼に内心は困り果てただろうこと、おにぎりだけで夕食まで空腹だっただろうという不憫さと、
せっかく早起きして作ったお弁当を食べてもらえずにそのままの形で捨てるしかない、まことに残念な状況は、私を打ちのめしました。

この出来事がきっかけで、我が家では、ロック式のお弁当箱はあまり使わなくなり、
タッパー式の、簡単に開くランチボックスを揃え、愛用しています。
また「曲げわっぱ」は、簡単に開きすぎて逆に心配ですが、頻繁に使っています。

特別支援学級に転級してからは、スキー学習では特別にロッジ内でお弁当を食べさせてもらっていて、先生の目も行き届き、安心して送り出せます。

どうしたらいいかわからないことは、これからもコウの身に起こるだろうと思います。
誰かに気づいてもらうのを待っているのではなくて、
困っていることを誰かに話す勇気と技術を、身につけてほしいと願っています。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。