保育園時代

発達障害児のスキンケア

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コウは幼児の頃から極度の乾燥肌で、
来る日も来る日も、お風呂上がりに全身に
保湿剤の「ヒルドイドローション」を塗ってやっていました。
肘関節の内側、膝関節の裏側、首や背中、手の甲、指の付け根など、
あちこち乾燥してガサガサで赤くなって、
痒みも強い箇所には、ステロイドのリンデロン軟膏を塗っていました。

ステロイド剤に賛否はあれども、私の方針としては、
痒い所は早く治るように、迷わず使うことにしていました。
「痛い」という症状だけではなく「痒い」という症状も、
本人にとっては生活上、つらい症状だと思います。

いつも背中や体を搔いていて、保育園でのコウの写真は「体のどこかを掻いている場面」のショットがいくつもあります。

何度も小児科や皮膚科に行きましたが、
アトピー性皮膚炎の診断ではなく「乾燥性皮膚炎」でした。

掻いた所が傷にならないように、爪切りもこまめにやっていました。

小学校低学年まではヒルドイドローションを処方してもらっていました。
小学校高学年になると、皮膚の乾燥はかなり改善し「毎日全身スキンケア」は卒業できました。

高校生の現在も、首まわりなど、痒そうな時にはケアをしています。
冬はやはり乾燥しやすく、顔はワセリンで保湿しています。
酷暑の夏は、汗疹(あせも)にもなりやすいようです。

中学校時代の特別支援学級の先生からのコメントで、
高校受検の面接時の注意事項として
「体がかゆくても我慢しよう」と書いてありました。
痒さを我慢するのもなかなか難しいような気もしますが(苦笑)、
落ち着きなく、場に合わないような状況だったのだろうと推察しました。

また、特別支援高校の実習で
「健康管理」の成績評価が「A・B・C」のうち「B」で、
個人懇談会で、実習成績についての質問はないか訊かれ、特になかったのですが何か言わなくては?と思って
「毎日休まずに出席していれば『健康管理』は『A』なのかなと思っていました」と言いました。
コウの取柄は「皆勤」くらいしかありません。
担任の先生から実習の先生に問い合わせてくれて、
「実習中に体を掻いている時があって、自己管理できるのでは、と思ったので」という回答だったそうです。
「痒みの『自己管理』かぁ…厳しいものだなぁ」と思いましたが、
とにかくコウの態度が、場にそぐわないのだろうと考えることにしました。

「痒み」は、なけなしの集中力も奪うだろうと思うので、
コウのスキンケアに、今しばらく気を配る必要がありそうです。

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ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。