コウの高等支援学校には「就労支援コーディネーター」が他校と兼任の形で所属しています。
生徒向けの授業をコウたちも頻繁に受けており、なじみの関係のようでした。
「就労支援コーディネーター」さんの保護者向け研修会は、私も数回受けています。
「個別で話したい場合は、連絡を」と毎回アナウンスされていました。
コウの将来について、これまでずっと私一人でいろいろ調べたりコウの様子を見て、
普通の子でも10代で働くのは大変なことなので、
高校卒業後は就職ではなく、2年間くらいは「専門学校のように」「就労移行支援」で力を付ける、という考えは、
学校の先生に話していました。
先生方からも保護者のその方針について特に何も言われずに来たので、
学校側も賛成しているのだな、という「雰囲気」は感じ取りつつも
専門家のご意見や、このような子の今後の見通しについて聴いてみたいと思いました。
高校3年生の秋に、学校を通して「就労支援コーディネーター」さんとの
個人面談を申し込むと、日程を調整してくれました。
2時間ほど面談し、大変有意義なお話が聞けたので、箇条書きで記します。
①高校を卒業して「実習」ではなく「就労」になると責任感も育ち、子どもはかなり成長する。自分で考えるようになる。
②「中学校に比べて高校は親に連絡が何もない」と思ったことだろうが、事業所はさらに何も連絡がない。受給者証の更新の時くらい。
③余暇の時間の使い方:
学校のような体育の時間がないので、スポーツジムなど、運動の習慣をつける
映画鑑賞なども自分で行けるようにする。
アフター5を充実させ「自分の機嫌」を整えられるようにする。
④給食がなくなり栄養状態が悪くなって、極端に太る子、痩せる子がいる
⑤学校を休まずに通えた子は、自分の体調や疲労に合わせて自発的に仕事を休みたいと言えない傾向があるので要注意。
はじめは母がコントロールして、通院や旅行で休みを取る。
⑥障害年金申請の準備:
児童発達外来の受診の資料は取っておく。領収書など。
母子健康手帳の整理:首が座った時期など記載しておく。
小学校・中学校の通知表も参考になる。
⑦グループホーム:
障害年金受給後に母のみ見学に行ってもいい。
働いて直ちに親元を離れるのはお勧めしない。30歳くらいからでも。
試しに1か月や1年間住んでみるのもアリ。
⑧親の終活として、財産のことは最も親が気にすることだけれど、法律に沿って何とかなるものだ。
それよりも、この子が生活上どんな特徴を持っていて、親が何に気をつけて接しているかを書き残すことの方が大切。
まだ亡くなるような年齢ではなくても、突然何が起こるかわからない。
貴重な情報を得られ、個人面談を申し込んで本当によかったです。
高校卒業後も繰り返し目を通し、丁寧に向き合いたいと思っています。