高校時代

発達障害児の地下鉄通学

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コウは高校生になり、地下鉄の終点から、乗り換えありでさらに終点まで、乗車時間40分の通学となりました。

自宅から最寄りの地下鉄駅まで約1㎞、私の足では徒歩13分ほどです。
合格して、入学説明会に一緒に行くにあたり、
通学の練習も兼ねた方がいいだろうと思い、
コウの足では駅までどのくらいかかるか、先に歩かせてみました。

ところが、あまりの歩みののろさに、後ろから歩調を合わせるのは困難でした。
とてもじゃないけど予定の地下鉄に乗れそうもないので、
やっぱり私が先に歩いて、そのペースでついて来させることになりました。

入学式の次の日の初登校、ちゃんと登校時間に間に合う地下鉄に乗れるのか、
私は心配で心配で、早く自宅を出発してほしいのに、
コウはマイペースでモタモタの準備です。

結局、コウの歩調で駅までの所要時間は、事前にはわからないままの登校でしたが、
「iphoneを探す」の機能で追うことを思いつきました!
その結果、コウは自宅の玄関を出てから19分後の地下鉄に乗れていることがわかりました。

駅までの道のりの大きな交差点の信号に引っかかったら、3分程度のロスも出るでしょうから、
余裕をもって自宅を出発してほしいものです。

…などと、親は、心配ネタを作り出してでも心配するのです。
同じ高校の制服の生徒が同じ地下鉄に乗っていれば安心で、
誰もいなければ、この地下鉄では遅いのだなど、
失敗しても、自分でわかって、改善すればいいのです。

一番の関門は「乗り換え」です。
3路線が集合する大きな駅で、乗降者も多く、方向を見失うのでは?と思いましたが、
学校見学や教育相談、受検2日間、などで行っているうちに覚えたようです。

地下鉄の定期券で、途中下車し放題は、とても羨ましいです。
街の中を通るので「たまにはデパ地下でスイーツでも買って来れるね」
と言うと、「ダメだよ」との返事。

入学説明会で配布されたプリントに「寄り道せずに下校しましょう」の文言を無言で指さしました。
「…だよねー」
コウが地下鉄を途中下車して、スイーツをお買い物なんて、するはずがありません。
決められた時間に決められたルートを通って、決められた通りにやる脳の構造なのです。

「寄り道」にはあたりませんが、コウは2か所の放課後等デイサービスに、地下鉄で行くことになっています。

ラインしても未読のまま1か月でも放置のコウが、
「デイサービスに着いたよ」などとラインしてくれるのも難しいので、
まだしばらくの間、iphoneを探す機能のお世話になることでしょう。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。