中学校時代

6Bの鉛筆

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コウは不器用で手の力も弱く、
字を書くにも、筆圧がとても弱くて、
ほにゃほにゃな読み取りにくい字を書きます。

小学6年生から中学生にかけて、
小児発達リハビリテーション科のある病院で、月2回、理学療法(PT)と作業療法(OT)を受けていました。
高齢の女医さんの主治医は、とても親身になってコウを診察してくれていました。

半年に一度、主治医の診察がありました。
中学3年生の時、母(私)に「何か心配なことはありますか?」と訊かれたので、
もう大きい子なのに今さらかなとは思いながらも「手の力が弱くて、字がほにゃほにゃで…」と相談してみました。

すると、主治医は「ちょっと待っててね」と、一時退席し、
6Bの鉛筆を2本持って来て、コウに渡しました。

私はてっきり、こういう子の手の力を鍛えるような、または鉛筆の力の入れ方のコツなどを教えてもらえるかも?と思って言ったのでした。
これまでも鉛筆は2Bにしていましたが、6Bの濃さまであるとは…!
「苦手なことは、道具で工夫する」という発想が、自分にはまだまだ足りていないのだと思い知りました。

「『普通』ってなんだろう」と個々の多様性として受け入れようとしているつもりでいても、
無意識に息子を「普通」に近づけていこうとしている自分と向き合う日々です。

鉛筆とシャープペンシル3年前、コウが中学生になった時 「中学生といえばシャープペンシルだろう」と思いました。 ちょうど小学校の特別支援学級からの卒業祝いの...
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ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。