小学校・中学校では風邪もひかず無欠席のコウですが、
保育園時代は、高熱を出してばかりでした。
特に1歳の時は発熱続きで、中耳炎になるタイプで、鼓膜切開も2回しました。
1か月の半分も登園できなくて、お高い保育料がぁ~返してぇ~と思うくらいでした。
フルタイム勤務では、近くに住むばあちゃん(私の母)が頼みの綱でした。
年じゅう鼻水で、咳も出て、喘息まではいかないけれどアレルギー体質なのでしょうということで、
満1歳から4歳半まで「オノン」という喘息の治療薬を小児科で処方され内服していました。
家での朝食、夕食の後は必ず内服をさせていた3年半でした。
コウが発達障害児だとわかって以降、やはり母親としては
「なぜこんなことになったのか」とたまにふとした時に考えを巡らせました。
高年出産だったせいかなぁとか、不妊症治療を受けたからかなぁとか、
妊娠後期にエコーで「羊水が少なめ」と言われたことを思い出して、頻尿が面倒であまり水を飲まなかったのが良くなかったかなぁとか、
幼児期に保育園で感染して発熱の状態が多かったことが脳の発達に影響したのかなぁとか、
オノンを長期間飲ませていたのは良くなかったのかなぁと副反応の報告をネットで探してみたりしました。
障害の原因の追究は無意味で、今ありのままのコウに伴走することだけが全てだとわかっているのですが、
やっぱりこの子をこの世に出した自分の責任を見つめたくなることはありました。
でもそれもこれも、自分の心の中でだけであったことは、救いでした。
誰一人も、私に、コウの障害の原因について口に出した人はいませんでした。
私の愛情が、しっかりとコウに向かうことができているのは、
この恵まれた環境のおかげであったことは間違いありません。