コウの毎日の決まったお手伝いは
「母(私)の帰宅後に、アルコール綿で家族のスマホを拭く、母(私)のメガネと腕時計を拭く」です。
このコロナ禍、医療機関勤務と公共交通通勤の私の持ち物は、かなり汚染されていると思うので、
帰宅直後の消毒をコウに任せています。
しかし、私から「消毒して」と言われてようやくやる日々です。
言われなければ、これ幸いとやらずに済ます様子です。
しかも、最近は頼み事をされると「あぁっ!」(←文面だと伝わりませんが、動画やゲームの途中なのに!という、迷惑そうな、イヤなため息混じりの声)という反応をします。
こっちだって、決まったお手伝いくらい、言われなくてもやってくれれば、わざわざ言いたくないのです。
昨日は、私が帰宅しても、兄妹で何も言わずにスマホです。
コウも全く何もやる気もなく、ただソファーに座って(コウの定位置)、
スマホの動画を見ているだけです。
私は黙って自分でスマホとメガネを消毒しました。
できるだけコウから見える場所でやりましたが、見ていなかったと思います。
夕食後、20分間読書をして、スマホを持とうとした時に、
私が「もう、スマホはダメだよ!そこに置きなさい!」と言い、取り上げようとすると、
抵抗して、私に渡そうとしません。
私「スマホの消毒は、したの?」
コウ「…してない」と、やろうとするので、
私「もうママがやったから、やらなくていいよ。何でスマホの消毒が必要か、わかる?」
コウ「コロナだから。」
私「そうだね。帰ってすぐにやらないと意味ないんだよ。やってもやらなくてもいい、いつでもいい、と思ってるなら、これからはママがやるから、コウには頼まないよ」
コウ「明日からは、コウがやる」
その後に見た中学校の連絡帳には「校長先生と2度目の面接練習をしました」と書かれていました。
学校での受検準備で疲れていると思います。
家ではダラダラしていてもいい、という方針ではありますが、
短時間で済む決まったお手伝いすらおろそかにしていい、ということではありません。
寝る前に「くそばばあ」と小声でつぶやいていました。
こういうのって、自閉スペクトラム症ならではの脳が言わせるんだなぁとは思っています。
コウは「自閉症」の症状が薄めだとつねづね思うのですが、
「言わなくていい(言わない方がいい)悪態を口に出す」という特性が、たまに出ることに、思春期になって気づきました。
「そういえばこの子は自閉スペクトラム症なのだった」と改めて思う瞬間です。
やっぱり言われた側は、特性だと十分に理解してくれている専門職の人でも、
愉快ではないことで、気分を害するのに違いないし、
愛されないから、できれば出さないでほしいのですが
こんな望みも「障害を受け入れていない」に該当するのかなーと考えてしまいます。
翌朝、この「くそばばあ発言」に言及しようかと思いましたが、
受検前なのに蒸し返すのもどうかなぁと思い、
これ以上、心を乱すのはやめておこうと考え、
普通に接することにしました。
親のメンタルコントロールもなかなかな受検前の日々を過ごしています。