コウは保育園時代の児童デイサービスから始まり、
小学校→中学校→高校と放課後等デイサービスに通所して、
もうすぐ「デイサービス」を卒業します。
現在3か所に通っています。
そのうち1か所は、小学3年生からお世話になって実に10年間通った「ヒナジュク」です。
学習支援、土曜日の休暇の過ごし方支援をしてくれました。
高等支援学校の入試の前には、面接の指導や、過去問に沿った学習など、きめ細かく取り組み合格に導いてもらいました。
コウが通っていたデイサービスは、そのときどきで
小学生だけのデイサービスや、
中学校まで通所可能なデイサービスなどもありました。
進学のたびに「次に通所可能なデイサービス」について「ヒナジュク」に相談して、
コウの特性に合ったデイサービスを紹介してもらっていました。
2月、通所しているデイサービス3か所に、お礼の菓子折を持たせました。
各所2000円台のものです。

春休みも3月末までは、自宅からデイサービスに通います。
コウはデイサービスも行くのを嫌がることはありませんでした。
職員のみなさんが温かく迎え入れ、寄り添ってくれていたのだと思います。
朝から学校で頑張って、その後に放課後等デイサービスで活動して、
あらゆる面で発達を促してもらえたと思いますし、体力もついたことと思います。
デイサービスのある時代に生まれて、コウは幸運だったとしみじみ思います。
もしコウが放課後、自宅に直接下校していたら…
例えば、こんな事例があります。
「公園で遊ぼうと友達と約束した。自分だけ、他の子と違う公園を教えられて、行ってみたら誰もいなかった」
「家からお金を持って来いと言われた。コンビニで友達の会計を支払わされた」
「コンビニで万引きして来い、成功したら仲間に入れてやると言われた」
こうした悪意やトラブルに簡単に巻き込まれてしまう子だと思います。
デイサービスという時間を設定することでコウから「放課後という空き時間」をあえて奪っていたのです。
コウのような子が危険にさらされて生活していた時代が長く続いていたことを思うと、その後の人生にもどれだけの悪影響を残していくことか。
親が家にいて見張っていたとしても、防ぎ切ることはできないと思います。
コウには、良い人に囲まれて、福祉的な目の中で、穏やかに人生を送ってほしいと願っています。