3年前、コウが中学生になった時
「中学生といえばシャープペンシルだろう」と思いました。
ちょうど小学校の特別支援学級からの卒業祝いの品の中に、シャープペンシルが入っていたので、
コウには書き味がなめらかな方がいいかなと、
40本入り200円超えのちょっと割高な芯を購入して入れ替えておきました。
ペンケースには、2Bの鉛筆2本とシャープペンシル1本。
毎日ペンケースを確認していました。
3本の替え芯を入れているのに、カラになっているのです。
最小限の字しか書こうとしない上、手に力が入らずほにゃほにゃと薄い字のコウ。
そんなにシャー芯が減るはずはないのに、おかしいな?と思いつつ、追加しました。
翌日また、カラなのです。
おそらく授業中に、シャープペンシルを触って、
ポキポキと芯を折っていたに違いありません。
そんなおもちゃとしてシャー芯を消費されてはたまらないので、
芯を追加するのはやめました。
ペンケースにカラのシャープペンシルを入れたまま、鉛筆4本を持たせることにしました。
中学校の3年間、シャープペンシルはコウのペンケースの中で、
学校にも放課後等デイサービスにも同行していました。
3年経った今、
「中学1年の時、シャープペンシルの芯をポキポキ折っていたんでしょ」と言うと、
コウはニヤニヤ笑って、否定しませんでした。
コウの力のない書字について、小児発達外来の主治医に相談すると、
字を書く時の力の入れ方を指導することもなく
6Bの三角鉛筆をくれました。
道具で補えばいいんだな、と納得しました。
それで、高校でもしシャープペンシルを使いたい場面があったらと思い、
4Bの芯をコウのシャープペンシルに入れて持たせています。
でもコウは鉛筆を好んで使っているようです。