コウの在籍する中学校の特別支援学級では、
毎年1~3年生合同(今年度は11人)の宿泊研修があります。
市内の宿泊施設に、公共の交通機関で向かいます。
修学旅行は、同じ学年の普通学級の生徒とともに行くので、
年間の宿泊行事が1つ多いことになります。
宿泊の荷物の準備。
特別支援学級では、事前に荷物を学校に持って来させて、
授業の一環として本人と一緒に中身の点検をして、
そのまま当日まで教室で預かってくれます。
これがとてもありがたく、先生方が意図した荷物になっていることが確認できて、安心して宿泊に送り出せます。
出発当日は、当日にしか準備できない物が入ったサブリュックだけで、大荷物の登校にはなりません。
コウは、宿泊行事を嫌がったことはなく、
「楽しみだね」と言うと必ず「うん」と言います。
本人なりに嬉しい行事のようなのですが…
何せ、宿泊の荷物の準備には、まるで関心がありません。
宿泊のしおりに「自分で準備しましょう」という文言が書いてあるのに、これを守ったことがないのです。
全て母まかせで、できた荷物を学校に運ぶだけでした。
何がどこに入っているか、ほとんど把握していない状態だったと思います。
これが原因で、イタイ目に遭ったこともあるはずです。
ところが!
中学3年生の今年。
「コウ。宿泊研修の準備しよう」と私が言うと、やっていたスマホ動画をやめて、準備に参加しようとするではありませんか!
しおりの「持ち物」に沿って、「靴下2足。」「パンツ2枚。」と私が読み上げる通りに、コウが持って来ます。
しおりに書いてあるカテゴリー「入浴セット」「2日目の服」などの「荷物の山」をつくって、
どの大きさのポーチに入れるか決めさせました。
収納時に「入れ子」にできるトラベルポーチは、家族旅行でも宿泊研修や林間学校でも、我が家で大活躍アイテムです。
メッシュ部分があって、開けなくても中身が見えます。
マスキングテープに何が入っているか書いて、ポーチの表面の見やすいところに貼って、完了です。
コウが荷物の準備に参加するとは…!成長に驚きました。
この後、1週間違いで妹のアサキが小学校の修学旅行に行くので、
紺色スポーツバッグとトラベルポーチはカラにしてそのままアサキの部屋に放り入れておきました。
アサキは好みもうるさく、あれこれ干渉せずにたまに相談に乗れば自分で荷物の準備ができるのではないかと思います。
男児と女児のきょうだいでも、紺色のものだと共通して使えることに気づいて、
最近は、かばんも傘も、紺色を選ぶようにしました。
おさがりもできるように、パジャマやTシャツも紺色です。