「出生前記憶」「胎内記憶」のある子は意外と多い、という話を聞いたことがあります。
生まれて何年かは覚えていても、言語化して人に伝えられる年代まで覚えているか、というのが難しいらしいのですが、
子どもが生まれたら、良いタイミングで聞いてみようと思っていました。
コウは言葉が遅かったのですが、4歳の頃「コウが生まれたところに、回転ドアがあったよね」と言い出しました。
コウを出産した病院は、確かに正面玄関が回転ドアでした。
産んで、1か月健診以降は行っていないように思うので、これは出生前記憶なのでは?!と舞い上がりました。
そして「ママのお腹の中にいた時のこと、覚えてる?」と聞いたところ
「うん。暗かった。あったかいんだよ」と言っていました。
コウ6歳、アサキ3歳の頃「赤ちゃんって、生まれる前にお空からママを見てるらしいんだよ。コウとアサキも、見てた?」と聞いたら
アサキが「うん、きょうだいになろうねって約束して、あのママのところに生まれようって2人で相談して決めたの。
本当はアサキが先に生まれたかったんだけど、コウが先に生まれたいって言うから、譲ったんだよ」と言いました。
コウもこれを聞きながらうなずいて、私が「コウが先に生まれたかったの?」と聞くと「うん」と答えました。
きょうだいで同じ記憶を共有しているようでした。
このトシとったママ(37歳でコウ、40歳でアサキを出産)のところをわざわざ選んで来てくれたとは、引き締まる思いがしたものです。
私が昔のエピソードを子どもたちに話す時は、
「まだコウとアサキがお空にいる時の出来事だよ」と言うのが定番になりました。
しかしやはり出生前記憶は幼児の頃までが限界のようで、
小学生からは言わなくなりました。
神秘的な話を聞けたのは今思えばほんの束の間で、
宝石のように貴重だったなぁと思い出します。