高校時代

妹の合格祈願

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コウの妹のアサキは中学3年生。
受験生です。
夏休みも冬休みも、レジャーに出かけるのは家族一同封印して、
アサキは猛勉強中です。

12月中旬のある日の夕食時、インフルエンザとコロナが大流行中だと話していると
コウは「アサキはコロナになればいい、受験に落ちればいい」と笑いながら言いました。
私は「そういうのは、ウケを狙っていたとしても、全然ウケないよ」とたしなめました。
自閉スペクトラム脳のコウは、こうした場違いなことを言うことがあります。

この件は、このまま流しておいてはいけないと考え、
その日の就寝時に私とコウ2人の空間になり再び話題にしました。
私「コウは3年前の高校受験の時に、すごく難しい高校を受けようとして頑張っていて、みんな応援してくれてたよね?学校の人も、デイサービスの人も、家族も親族もね。誰か一人でも『落ちてしまえばいい』とコウに言った人、いた?」
コウ「…いない」
私「人から応援してもらった人は、誰かが同じ立場になった時には、応援する気持ちになるものなんだよ」
コウ「うん」
私「アサキは家族に応援してもらえていないと思って傷ついたと思うよ。謝った方がいいんじゃないの?」
コウ「謝っても許してもらえないと思う」

1月、コウはデイサービスの行事で、神社に初詣に行きました。
私「何をお願いしてきたの?」
コウ「メンバーに受験生が多かったから。つられて」
私「妹の合格を祈願したの?」
コウ「うん」
大吉のおみくじも持ち帰って来ました。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。