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コウは小学1~3年生は、普通学級で学びました。
先生のクラス一斉への指示には従えず「机から教科書を出してー」と先生が言うと、
隣の席の女の子が、まずは自分の教科書を出して、隣のコウが何も出さないのを見て、机の下に手を伸ばして教科書を出してくれて、
「〇ページを開きましょう」と先生が言うと、また隣の席の女の子が、コウの机の上に手を伸ばして教科書を開いてくれる、
といった様子でした。本当に自然に、周りが世話をしてくれていました。
クラスメイトの男の子も、何かと気にかけてくれたりかまってくれたり
両手でコウの頬を挟んで、我が子のように可愛がってくれる男の子もいました。
(この「我が子のように」という表現は、担任の先生の連絡帳より採用)
その子は、小学校の卒業式で「将来は医者になります」と発表していたので、
人を支えるような資質が小学生にして身についていたのかなぁなんて思います。
学年が進むにつれて、授業で、グループワークが多くなって行きました。
机を4人程度で向かい合わせて、何かを話し合い、発表するというような課題で、
コウはいわゆる「お客さん」で、戦力になれていませんでした。
コウのいるグループは4人いても実質3人で、役割分担も苦労したと思います。
本人は居心地について、特に何も言いませんでしたが、
担任の先生から「コウくんは普通学級で学んでいける子ではないと思います」と言われ、
確かにそうだなぁと親としても思って、小4からは特別支援学級に転級することになりました。