高校時代

高等支援学校の1年間の学習成果発表会

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

コウは滑舌が悪く、親でもなかなか聴き取れないことがあります。
小さい頃は、言葉は遅め、声の小ささ、一時的に吃音がありましたが、
それほど気にかけていませんでした。

小学校高学年、思い返せば変声期くらいから、滑舌の悪さが際立ってきたように思います。
校内放送に抜擢されても、マイクを通すとコウが何を言っているのか、わからないのです。

今年3月、コウの高等支援学校で、1年間の学習の成果の発表会がありました。
1人ずつ、パワーポイント映像を用いての3~5分のスピーチ発表でした。
生徒の半数は当日のステージ発表、半数は事前収録のVTRによる発表でした。
コウはVTRでした。
コウの発表だけ、文字スーパー付きでした。
先生が「これでは何を言っているのか、聞き取れない」と、動画のセリフを文字にして編集してくれたのでしょう。
発表の内容は「コミュ障だった自分が、友達と冗談を言ったり、LINEを交換するようになるまでの成長」についてでした。
コミュニケーション力がコウの課題であると、意識していることが伝わりました。

全部で3時間ほどの会でした。
高校1年生の生徒たちが椅子に座っているのを後ろの保護者席から見ていると、
みんなきちんとした姿勢を崩さずに座っていますが、
コウだけが、椅子からずり落ちそうな姿勢で座り、
体をソワソワと動かし、キョロキョロして、
頭を掻いたり、マスクに触ったり、
少しもじっとしていないのです。
「お友達の発表、全然聞いてないよね?」という態度で、とても目立っていました。
「『多動児』って、走り回る子、というイメージだけど、身体能力的に走り回りこそしない(幼少時も、しなかった)だけで、コウの脳は、多動なんだなぁ」としみじみ眺めました。

そして、「やっぱり、コウにはハイレベルな高校に来ちゃったなー」
と思いました。

他の子ができることを、我が子だけができない、という感覚を、久しぶりに味わいました。
そう、保育園年少組くらいから普通学級に在籍していた小学3年生まで。
特別支援学級に転級してからは、「できない我が子」と思うことはなくなりました。

高等支援学校では、入学させてしまったからには、
先生方はどうにか卒業まで面倒を見てくれるだろうか?
こういう子の指導のノウハウも持ち合わせているだろうか?
できないことで自己肯定感が低下して、不登校になりはしないか?
あと2年間、自分の安寧な居場所を見つけることができるだろうか?

滑舌の悪さについて、高校生になってからでは、手遅れだろうか?
この特性のまま生きていくしかないのか?
病院や放課後等デイサービスで、言語療法ができる所はないか、調べてみることにします。

コウの高校の入学式コウの特別支援の高校の入学式は、午後からでした。 受付で新入生と保護者は別れ、 新入生は入学式の入場練習など。 保護者は書類の...
ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。