保育園時代

コウはキューピット?

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保育園ですでに集団行動についていけなかったコウは、
生活行動の自立も遅れていました。
食事の準備、後片付け、着替えなど、一斉への指示では動かず、
促されればゆっくりペースでようやく行動を開始して、
途中で動かなくなってしまったり、
新しい遊びは参加することができなかったり、
ふらっと部屋から去ろうとしたり。
動きが緩慢で素早くないので先生が止めることはできるものの、
手間は相当かかったことでしょう。

年少3歳クラスの時、男の先生と女の先生がクラスを担当していました。
コウは女の涼子先生が大好きで、抱っこをしてほしがったり、とてもなついていました。
男の草太先生も、コウに気を配り、よく観察して、よく遊んでくれていました。

涼子先生は、コウの年少クラスが終わったのと同時に、残念ながら別の保育園に転職して行きました。
お別れに、コウの好きなブドウの形のメッセージカードを手作りして贈ってくれました。
大好きな先生がいなくなって、コウは寂しそうでした。

草太先生は、以降も引き続き、発達相談についても親身に聞いてくれて、
コウの卒園まで見届けてくれました。

その保育園を卒園して、小学校の入学式の後に、
保育士さんたちにランドセル姿を見てもらうために、保育園に寄りました。
そこで、草太先生が「実は涼子先生と結婚することになりました」と、電撃発表!!
5月にハワイで挙式するとのこと。

私は、コウに、お祝いのカードを書かせました。
「そうたせんせい りょうこせんせい けっこんおめでとう」
マジックペンで書いて、ハートのシールをたくさん貼って、草太先生に渡しました。

涼子先生から「コウくんのメッセージカードを額に入れてハワイに持って行って、結婚式に飾りました」と報告がありました。

それを聞いて、私は、
草太先生と涼子先生は、コウの年少クラスの担当になった1年間、
「保育困難児」であるコウについて悩み、
どうクラスを運営しようか2人で一生懸命話し合って考えて、
愛が育まれたのではないかと、推測し、確信しました(笑)。

その後、草太先生と涼子先生の保育士さん夫婦は、
偶然にもウチのご近所に住むことになり、2人のお子さんも生まれました。
時折、公園やスーパーマーケットで見かけて、コウの成長を喜んでくれています。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。