会いたい人に会いに行く
コウが小学3年生から高校卒業まで通所した放課後等デイサービス「ひなじゅく」。
コウが一番好きだったデイサービスです。
設置主体がしっかりしているとみえ、スタッフの入れ替えもあまりなく、
長年に渡り安定してコウの特性に沿った対応をしてくれていました。
保護者の私も、連絡帳を通してずいぶん相談に乗ってもらいました。
コウは高校卒業後、就労支援事業所の帰りに時々「ひなじゅく」に寄っていました。
「突然行くのではなく、必ず事前に行くことを伝えるように」だけ約束しました。
卒業した通所者が訪ねて行くのは、手間がかかって申し訳ないようにも思いますが…
新しい出会いがあれば、そのうち行かなくなるだろうと思っています。
コウにとっては「懐かしい、安心できる場所」なのでしょう。
「ひなじゅくで何の話をしたの?」と聞くと
「ゲームとかアニメとか」と答えます。
ひなじゅくの指導員のうち男性1人「転職」、女性1人「2人目出産」で今年度末に退職するという情報が入りました。
コウにとっては会っておきたい人たちだったようです。
「あまり退職日ギリギリだと有給休暇の消化期間に入ると思うよ」と助言すると、
さっそく訪ねる日程を調整していました。
スタッフで食べられるような、ちょっとした菓子折を持たせました。
「会いたい人には会っておく」という行動力がコウにはあるのだなぁと思いました。
50代ともなると、親しかった人の訃報がちらほら入ります。
何年も何十年も会っていないのに、亡くなってから葬儀に駆け付けるなんて、無意味だとすら思います。
「会おうと思えばいつでも会える」なんて、幻想です。
お世話になって感謝しているのなら、その気持ちを互いに生きているうちに伝えるべきです。
後悔のない人生に欠かせない行動をコウから学びました。

コウ:息子。特別な支援を要する男児。就労移行支援事業所通所中。ヤセ型。不器用、運動下手。

