コウの特別支援の高校の入学式は、午後からでした。
受付で新入生と保護者は別れ、
新入生は入学式の入場練習など。
保護者は書類の提出、教材費の支払いをしていました。
地元の小学校も中学校も、40年以上前の昭和の建物でしたが、
新設の高校は、どこもとてもきれいで、広々としています。
通学は片道1時間強です。
家から遠いけど、家も学校も地下鉄駅から徒歩圏内だし
たった3年間。3年なんてすぐ過ぎます。
地下鉄通学も、青春の1ページです。
コウの入学式の様子は、
入場で整列して歩く時は、中学校の卒業式同様、肩をビクっ!ビクっ!と震わせながらでした。
卒業式では椅子に着席しているコウの姿は見えなかったのですが、
高校の入学式では、保護者席の私からよく見える位置でした。
他の生徒はビシっ!!と動かずに姿勢を正して座っている中、
コウは姿勢を保持できず、身長174cmなのに160㎝くらいの人より頭が低くなるほど、お尻をずり落としています。
「…息子、よくこの高校に受かったなぁ。この先、大丈夫かな…?」と思いました。
集合写真撮影で、コウのネクタイが曲がっていて大変気になりましたが、
学年全員の撮影時は近づくことができずにいました。
その次の学級写真で保護者も入るということで、この時にようやくコウのネクタイを直せました。
コロナ禍のため、ホームルームは廊下から参観でした。
1学級8人。1学年に7クラスあります。
特別支援学級といえば男子多し。
この高校は、女子が3割くらいいて、
コウのクラスも8人中3人、女子がいます。
彩り的にも、華やぐ気分にはなるのではないかと思います。
地元の中学校の特別支援学級は、
3学年合計11人の生徒に対して、先生が4人の配置でした。
目が行き届く人数で、特別支援教育が尊重されていることを感じました。
特別支援高校は、8人の生徒に担任と副担任の先生がついています。
担任の先生の話が理解できて反応して行動できているか、
副担任の先生がフォローしてくれている様子でした。
小学校・中学校の、学校全体は普通学級が大部分で、
特別支援学級はほんの一部分だった環境に対して、
高校は、学校全体が特別支援教育機関です。
充実した教育環境で、高校生活の一歩を踏み出したコウなのでした。