ウチは子ども2人とも矯正歯科のお世話になっています。
妹のアサキは乳歯の生え始めの時から反対咬合(咬み合わせたときに、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態。いわゆる「受け口」)で、
矯正にお金がかかるなぁーーーと覚悟していました。
私(母)も反対咬合で小学生時代に矯正したので、遺伝です。
アサキは小学5年生~中学1年生の2年間で、寝る時だけ、帽子のような装具と、口の中の装具を付ける、という治療を終えて、
現在は経過観察だけです。
コウは、乳歯時代、ほどほどに歯の間に隙間があって、歯並びも良く、
「この隙っ歯は、磨きやすいので虫歯になりにくい」とフッ素塗布で受診していた小児歯科でも褒められていました。
ところが、5歳の時のレントゲン検査で、
下の奥歯の1番目が左右とも、もともと永久歯がない「永久歯先天性欠如」だと知らされました。
「最近は永久歯先天性欠如の子が多い」と新聞記事で読んだばかりでした。
この宣告は何の覚悟もなくて、私は内心、ものすごくショックを受けました。
「コウは発達障害かも…」と、成長するにつれて徐々にわかっていって、最終的に診断された時よりも衝撃で、
「たまたまレントゲンにうまく写らなかっただけであってほしい」と願ったりしました。
「乳歯を虫歯にしないように大事に使いましょう」と言われ、毎日の仕上げ磨きを丁寧にしていました。
虫歯にはなりませんでしたが、中学生になると、歯が内側に倒れて、大人になるまでとてももちそうにありませんでした。
「コウも一応…」と思ってアサキと同じ矯正歯科に診てもらうと
「コウ君も矯正が必要です。コウ君の方が期間もお金もかかります」と言われました。
矯正の準備として、
保険診療のできる歯科で、内側に倒れてしまった奥歯(乳歯)2本、
他3本の乳歯を抜歯してもらいました。
中学3年生から、夜間だけの「チンキャップ」(下あごの成長を抑制する帽子のような装具)をかぶって寝ています。
高校1年生で上の歯にマルチブランケット(金属のワイヤーのような装具)を装着、
高校2年生で下の歯にマルチブランケットが追加されました。
口の中は相当な違和感があると思います。
装具が当たる所は口内炎になりやすく、軟膏でケアしています。
装着したばかりの時は、5日間ほど痛みがあり、カロナールを内服しました。
歯磨きはコウ1人ではやはり無理で、私が毎晩「ワンタクトブラシ」という、先が1本で尖った形のブラシも使って装具の間も1本ずつ仕上げ磨きしています。
仕上げ磨きが必要と予測できていたため、宿舎の高校はコウには無理だと思って、
通学制の高校を選んだという経緯もありました。
ちょうどコロナ禍のマスク生活で、あまり人には気づかれないで治療できています。
数年かかるとのことで、少なくとも高校卒業までは続きそうです。
顔の美観も重要ですし、歯の健康は生涯大事です。
それに、大人になってからの治療はさらに長期間かかるとのこと。
のちほど後悔するよりは…と思っています。
気になる費用は、アサキ33万円、コウ55万円です。。。
別途、2か月に1回程度の受診のたびに5500円です。
本人も何年にも渡り治療に苦労するけれど、親の経済的な苦労も「ひーーー!」と声が出るほどの額なのでした。