我が家の居間のソファーが、
コウの幼児期から約15年間使って、傷んできたので買い替えました。
主にコウが使うソファーです。
1人用ですが座面が長く、脚を伸ばして座れるカウチタイプで、
重量もけっこうありました。
古い物を大型ゴミに出すために、マンションの外に搬出しました。
妹のアサキは体調不良のため、
コウと腰痛持ちの私で運び出すことになりました。
コウはソファーをどう持ち上げるのか、
持つ所をいろいろ試してみることもなく、
力もうまく入らず、
私とのタイミングも合わず…
それでも何とか室内から共用廊下に出し、
ソファーをエレベーターに乗せてみたところ、
横向きのままでは入りきらないことがわかり、
ソファを縦向きにする必要がありました。
コウは、ソファーの形状から、どのように縦にするか、
少しも考えることなく、何もしないでそこに居ます。
私が「ここ、持ち上げて、床側を少しずつずらして」と指示を出しますが、
コウは手を添えている程度で、ほとんどどうしたらいいかわからない様子でした。
古いマンションなので、エレベーター内のカーペットがめくれてしまったり、さんざんでした。
そうこうしているうちに
エレベーターの「早く乗ってください」の警報音アラームが「ピー!」と鳴りました。
するとコウは、驚いたのか、エレベーターに体の半分が乗っていたのを、
エレベーターから降りてしまいました。
「ソファーとドアの隙間から、乗って!」と声をかけると、ようやく何とか乗って、ドアも閉まりました。
「持ちにくい大きな物を工夫して持つ」
「効率のよい力の使い方」
「咄嗟の指示に従って動く」
ができないこと、
「今、大きな物を持ち上げ、どちらの方向を目指して進もうとしているのか」
「どのようにエレベーターに入れるか」
「自分がエレベーターに乗らなければ、母だけで1階に着いた時、どうなるのか」
などの予測が全くできていないことがわかりました。
コウには酷だったのかもしれないのですが、
これほどまでに臨機応変の面が育っていず助けにならないとは。
あと1年半の高校生活で、「お仕事」をできるようになるかな?
と考えさせられた出来事でした。