我が子が障害児であることを、職場の人に言わないなら言わないでバレはしないと思うのですが、
できることなら、言った方がいいなーと思っています。
というのは、ここ3~4年、転職を繰り返していた中の一つの職場での出来事です。
バリバリに仕事ができる独身40代の同僚が雑談で
「今の流行りの発達障害とか言って、一人前の仕事ができない人を許せない。覚える気がないから覚えられないのだと思う。障害者枠採用やパートならまだしも、正職員でボーナスももらうのだったら」と私に言うのです。
コウは将来、障害者枠での就労になる見込みなので、ここで言われた対象にはならないとは思いました。
それでも、看護職でも、発達障害に対する理解はこの程度かと、
世間の発達障害者に対する冷たさを感じて、内心は深く傷つきました。
仕事ができる彼女は、これまでの職歴で行動の遅い同僚に悩まされた経験があるのでしょう。
私はその職場に入る直前に、我が子の障害を理由に内定を取り消された苦い思いと、
子育て中でない人に、子どもの話は関心がないだろう(子どもの話を聞くのは苦痛であると言う人もいます)という考えもあって、
仕事の仲間に家族のことをほとんど話していませんでした。
もし私が発達障害児の母であることを知っていたら、
彼女も発達障害者への批判的な考えを私に聞かせはしなかったのではないかと思うのです。
私が息子のことを言いそびれてしまったことが最大の原因であると承知しつつも、
こうなってしまったら、さらに言いにくくなってしまいました。
自分が余計な心の傷を負わないためにも、周囲の人には知っておいてもらった方がいいと痛感しました。
それで、この10月に入った新しい職場では、早期に、同僚に打ち明けました。
やはり、中学3年生の子どもがいるとなると、「受験生ね。大変ね」と反応してくれます。
一般的な「大変」とは種類が違って、適当な会話をするにも限界があります。
特別支援高校の受験の準備のために、入職早々に休みを多く取ることになっても、周知のことであれば理解が得やすいです。
「ウチには発達障害児がいると、転職活動では言わない、入職できたあかつきには、さっさと言う」が教訓です。笑。