特別支援高校の入学時、入学説明会の書類の中に、奨学金の案内がありました。
学年で1名の選出とのことで、ダメもとで申し込みましたが、
推薦対象者から漏れた旨の文書の返事が来ました。
5月に、学校から、新聞社主催の奨学金の案内プリントをもらいました。
校内で3名を推薦するとのことです。
シングルマザーの家庭は奨学金の有力候補となるに違いありません。
「返済不要」の奨学金なら、
案内があるたびにこまめに申し込んでみようと思って、
前回返却された収入証明書を添えて、申し込みました。
申込書を提出して10日後、
担任の先生から「推薦できることになりました」と電話がありました。
月額5000円、1年間です。
コウには奨学金の申し込みをしたことを特に伝えていませんでしたが、
コウに「コウすごいね!奨学金に合格したよ。
これで、コウは地下鉄の定期券分(ちょうど4500円ほどです)を自分で払っていることになるよ」と説明し、
案内時の文書を見せました。
本人に作文の提出が求められるそうです。
妹のアサキも「すごいね!」と言い、
コウは何だかわからないけど、おめでたがられているということに嬉しそうな表情を浮かべ
「奨学金は、自由に使っていいの?」と私に訊きました。
「高校で学ぶための費用に使うんだよ。通学の定期券なら、ふさわしいよね」と説明しました。
コウの場合は「特別支援教育就学奨励費」という制度で、
収入に応じて、制服や教科書などの購入費については、
一度支払った後に戻って来る経費も多いのです。
アサキの高等教育進学時には、返済不要の奨学金に申し込んでみるつもりでいましたが、
まさか特別な支援を要する子どもにも、奨学金があるとはあまり考えていませんでした。
発達障害児を応援してくれる存在があることは、とてもありがたいです。
大事に使わせていただこうと思います。