高校時代

発達障害児の愚痴

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高校3年生のコウ。

中学生のアサキは、下校後、家で母親(私)と顔を合わせるや
手を洗う時間も惜しげに、「ママ💢聞いて!」と
学校での出来事の愚痴が止まりません。

その様子を見てコウも家で友達の愚痴を言ってもいいんだと学んだようです。

「学校の同級生男子が、突然コウの足を蹴ってきた」と
折り合いの良くないお友達A君の話を始めました。
このエピソードは、実は先日、学校の先生が電話で教えてくれていました。
A君は学校を休みがちな生徒だそうです。

コウは口下手で、特に目立った特技もなく、無害で、
人から妬まれるほどの取柄はないと思うのですが、
「学校を欠席せず皆勤である」というのが、唯一無二の長所でしょう。
「休まないことはエライ」と、先生がみんなの前で、
コウを褒めたりするのではないか?と思います。
不登校気味の子は、本人も悩んでいるので、
毎日登校できているコウに八つ当たりする気持ちがあるのではないかと推測しました。

私は、コウが友達についての愚痴を言うのは良い傾向だと思いました。
口に出して発散することで、自分の感情の整理にもつながるので、傾聴しています。

これまで守られて育ってきて、友達からいじめられた経験もなく、
目に見えるようなトラブルはほとんどなく、
初めての「他者とのいさかい」だと思います。
何事も経験です。

コウは「学校の授業で『友達の悪口や陰口を言わないように』と先生が言ってたよ」と言います。
私はコウに「先生の立場としては、友達の陰口を積極的に言いましょうとは言えないよ。
そういうのを『たてまえ』って言うんだよ。
先生たちも、先生同士の陰口や、困った生徒の愚痴を言っていると思うよ。
コウも、学校では言わないで、家で言うのはいいと思うよ。
誰でも、ひたすら自分の中に閉じ込めておくのは良くないよ。
解決できなくても聴いてくれるだけでいい、と思うものだよ」と答えました。

コウは学校のグループ学習でA君と関わりそうで不安な時は、
あらかじめ先生に相談しておく、という対処行動を取ることになりました。

「言われっぱなし」「やられっぱなし」「反射的に謝る」「言いなりになる」ような態度でいると、
ハラスメントのターゲットになりやすいことも、折に触れて兄妹に話しています。

あと半年間の高校生活。
そのうち、1か月は校外実習、1か月は冬休み、1か月は春休みです。
コウがA君に会う機会も、もうそんなに多くはないのです。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。