小学校時代

コウの特性の申し送り書【小学校時代】

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コウは小学3年生までは普通学級、小学4年生以降は特別支援学級で学びました。
小学校中学年くらいの学級の移行期頃に私が作った「コウの特性の申し送り書」を紹介します。

【性格】
温厚でおとなしいです。人と競う、争うことはしません。
行ってみたい、見てみたい、という好奇心は強いです。

【手先が不器用】
お箸が使えずエジソン矯正箸を使用しています。スプーン、フォークは使えます。
小さな物を指先で扱うことが苦手です。

【会話】
耳から入る情報より、目で見る情報のほうがわかるようです。
話しかけても返事をしないことがあります。返事をするよう促してください。
重要な話をしているのに、全く別の自分の関心事についての質問をすることがあります。今はその話ではない旨、伝えてください。
言いたいことを「えーと、えーと」と考えながら話すので、次の言葉をかなり待つ必要があります。たまに、考えている間に「言いたいことを忘れちゃった」と言うことがあります。
「~って何?」と、意味がわかっていても、いろんな大人に確認したいようです。

【集団行動】
一斉への指示では動けません。肩をポンポンと叩いて個別の声かけをお願いします。
お友達の輪に自分から入ろうとはしませんが、みんながやっていることを見ているだけでも楽しいようです。
何かの順番待ちの列に並んでいても、自分の番が来たのに目的を果たさずに列を離れてしまうことがあります。
(夏休みのラジオ体操のカードにハンコをもらうなど)
切り替えが苦手です。次の行動に移る時は、あらかじめ心構えがあればスムーズにいくようです。

【学習】
漢字は読めますが、書けません。
字が下手です。筆圧が弱く、字が枠の中におさまりません。苦手意識もあり、字や絵をかくのをできるだけ避けようとします。
テストで、答えがわかっていても、その下の(  )に名称を書くということが理解できないようで、白紙で0点を取ることがあります。
1分30秒=(130)秒などと答えてしまいます。
地図やその土地の名物、生き物の図鑑、妖怪に関心が強いです。
電子辞書も愛用しています。

【運動下手】
歩行は普通ですが、とても遅いです。
握力も弱く、なわとび、マット運動、ボール運動なども、苦手です。
行動は何事もゆっくり、時間がかかります。

【食べ物】
好き嫌い・アレルギーはありません。
色のついた炊き込みご飯やピラフは苦手なようです。

【大きな音】
大きな音が苦手で、両手で耳をふさいでしまうことがあります。
打ち上げ花火、大きな怒り声、運動会のピストル音、教室などのザワザワの声などが苦手です。

【チック症状】
音声チック「ん、ん、ん」と、咳払いのような声を出すことがあります。特に予定が立て込んで疲れている時などに起こるようです。

【乾燥性皮膚炎】
アトピーはありませんが、全身の皮膚の乾燥、関節内側などに発赤が出やすく、いつも体のどこかがかゆいようです。毎日保湿クリームを塗布しています。

人間に関して「取扱説明書」という表現は好きではないです。
接し方の参考になればと思って、書きおいた物です。
私が看護職なので、医療現場でよく使われる「申し送り」という言葉になりました。

結局、この中の要素を学校やデイサービスなどの関係機関の書類に書くことはあっても、
このA4用紙そのものをプリントアウトして渡す機会はなかったように思います。

本人は、家庭と外では別の面を見せるかもしれません。
私が注目する「特性」と、他者が注目する「特性」は、違うこともあると思います。

何しろ、教育現場やデイサービスの関係者は、
多くの発達障害児に関わり、成功体験も失敗体験も積み重ねた専門家のみなさんなのです。
また、それぞれの立場やキャラクターやパーソナリティによって、接し方は違って当然です。
母親という特定の狭い価値観に染まった(と思われる)人だけが、
狭い世界で関わろうとすることのないように心がける必要があると思います。

「このように接してください」と限定するのはおこがましいような気がするので
あくまでも「このような子です」という紹介文です。

ABOUT ME
ホタル
発達障害児【特別な支援を要する男の子】のママ。フルタイム勤務のシングルマザーです。